研究紹介 ~よく噛むと頭がよくなるは本当?~
皆さん、こんにちは!
大学院生修士2年の夏井です
毎日たくさんの方々に支えていただきながら研究活動を進めております
その中で、縁あって学部時代に書いた卒業論文が学術雑誌に掲載されましたので、
今回は私の卒業研究の内容を簡単にご紹介します
ちなみに卒業論文のテーマは、
咀嚼頻度の違いが脳血流と認知機能に及ぼす影響についてです。
非常に堅苦しい名前で(私自身もそう思います)いったい何をやったんだ…?
と思われるかもしれませんが内容自体はとてもシンプルです
この研究は、「よく噛むと頭がよくなるからきちんと噛んで食べなさい」
と世間でよく使われる言葉は「本当」なのか?という小さな疑問からスタートしました。
この疑問を検証するために、
噛む回数(咀嚼頻度)と成績アップ(計算課題成績)、
脳がどれだけ活性するか(脳活動)との間には何か関係があるはずだ!
と仮説たてて調べました
実験内容は、
被験者に脳活動を測定する機械を頭に装着してもらい
計算問題を合計2回行ってもらいました
そして計算問題の間にガムを5分間噛んでもらい、咀嚼頻度を3条件に分けて、
この3つの条件でそれぞれ違いはあるかを調査しました。
実験条件はこのような流れでした
結果は、、、
咀嚼頻度を変えても計算課題成績には有意な差が見られませんでしたが、
脳活動は咀嚼頻度が多くすると脳活動が高くなることが明らかになりました
という内容です!
結構ざっくり書いてしまいましたが、
改めて振り返ると、
自分の考えていることや、普段疑問に思っていることをとことん追求できる機会は
人生で何回もあるわけではないので、とてもいい経験をさせてもらったな…と感じています
(学術雑誌に掲載するまでの過程は思い出したくもないくらい大変でしたが…笑)。
大学院生活も残すところあと半年となりました。
本当にあっという間です!!
栄養学分野に限らず、大学院生は、
それぞれのテーマをしっかりと形にするために日々コツコツと研究と向き合っています
暑い日が続きますが、健康第一で研究頑張りましょう