授業紹介 Feed

2008年11月14日 (金)

聴覚障害Ⅰ演習(2年後期)

聴覚障害Ⅰ(小児)で学んだ聴覚障害児について、診断・評価・治療を実際の機器を使用して理解を深めます。

例えば、みなさんが健康診断などで聞こえについて右左の耳を検査します。

小学生にもなれば「音が聞こえたらボタンを押してくださいね」という指示に従って難なく行うことができますね。
 
しかし、3歳の幼稚園児がちゃんと検査できるでしょうか?また、0歳の赤ちゃんは??

年齢によって適用する検査は様々です。

本学では、いろいろな年齢、障害に対応する聴覚検査機器を揃えています。

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こちらは純音聴力検査というみなさんもよく見る聴力検査です。

125Hz~8000Hzという幅広い音域について聞こえを計測します。

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これは視覚強化式聴力検査COR(条件詮索反応聴力検査)の演習場面です。
 
3歳以上の子どもに対して行う遊戯聴力検査Play Audiometryで、音が出ている時だけボタンを押すと玩具が見える仕組みになっています。

ここでは小グループに分かれ、全員が検査を実施できるよう細かな指導を行っています。

2008年11月12日 (水)

聴覚障害Ⅰ(小児) (2年前期)

聴覚障害は「きこえ方」や「めまい」の問題を扱います。

きこえない、ききとりにくいことを「難聴」といい、難聴の程度や難聴になった時期も、こどもの発達に大きく影響します。

自分の発声した声もきこえないといった「高度難聴」もあります。

このように、聴覚障害はきこえの問題を起こすだけではありません。

ことばを獲得する以前からの難聴は、言語発達コミュニケーションの発達に大きな影響を与えます。

また、難聴は心理面行動面にも影響を与えます。

一般に聴覚障害は“手話”でというイメージが強いですが、補聴器人工内耳を活用した聴覚活用、読話指文字発音サインを使った多様なコミュニケーション方法があります。

この講義では言語聴覚士として、聴覚障害児の発達にどのような援助ができるのか、聴覚検査やことばの評価方法を学習し、訓練プログラムの立案や言語指導の実際を学びます。

2008年10月31日 (金)

口腔外科学(2年前期 後半)

言語聴覚士がかかわる音韻障害(発音の誤り)や、摂食・嚥下障害(飲み込みの障害)は、舌や歯、口の中の病気によって引き起こされることがあります。

2年前期前半で行う臨床歯科医学に続き、さらに広く口の中全体についてどのような病気があるのか、どのように診断や治療を行うのか、病気を予防するには何が必要か、などを学びます。

特に発音と関係の深い口蓋裂や舌腫瘍については、手術法なども交え重点的に学習します。

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口蓋裂とは・・・生まれつき上唇や上顎が裂けている状態。鼻から空気が漏れるため手術後も発音の誤りが残ることもあります。

舌腫瘍とは・・・舌にできた腫瘍。悪性腫瘍(癌)などの場合には、舌を大きく切り取り、上手く動かせなくなるため発音の誤りが認められることもあります。

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口を大きく開けるとこのように見えます。

中央にチョコンと垂れ下がっている部分は俗称では喉彦(のどひこ)、解剖学名称では口蓋垂といいます。

2008年9月29日 (月)

総合ゼミ(4年後期)

総合ゼミとは、各専門領域を学んできた総仕上げとして行われる、他専門職種との連携を中心にした演習形式のゼミです。

4年次の学生が在籍している理学・作業・言語・栄養・健康スポーツ・社会福祉の6学科から学生が集まり、1つのチームを作ります。

チームごとに異なる症例(患者さん本人やデータ)を担当しており、本年度は9チームで行いました。

ゼミでは、各学科の学生が一丸となって取り組み、評価結果を分析し、支援策などを検討、最後に学内で発表会を行います。

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臨床現場では1人の患者さんに対し、同時に様々な専門職が連携します。

そのため、自分の専門領域を他職種にわかりやすくプレゼンテーションできること、また他職種の仕事を理解することが求められます。

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半年後には、実際に施設でこのような仕事をしているかもしれませんね。

写真>>1枚目チーム内ディスカッション、2枚目発表会

2008年9月25日 (木)

臨床実習Ⅱ(3年後期)

本学では3年前期までに、言語聴覚士に必要な講義科目をほぼ学び終わります。

3年後期にはその知識を用い、実際に病院や福祉施設などで患者さんやその家族と関わり、障害の診断や治療計画の立案を行います。1年次の見学実習とは違って、3週間もの期間をかけて各施設で指導者(supervisor)となる言語聴覚士のもとで、評価実習に取り組みます。

各施設での実習生受け入れは1人、もしくは2人なので、同級生や他の誰かをあてにすることはできません。それまでに学習した知識や評価方法、患者さんへの態度といったスキルが重要となります。今まで学習した知識を総動員させなければいけませんので、学生たちは大学での講義以上に真剣になります。
 

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先日、3年生がプレ実習を行いました。

臨床実習Ⅱを行う前に、新潟リハビリテーション病院で言語聴覚士の指導を受けます。

病院ではカルテやデータを見たり、実際の患者さんにどのような検査が必要かを参加学生みんなで考え、実施し、患者さんの障害像について分析しました。

2008年9月19日 (金)

臨床実習Ⅰ(2年前期)

臨床実習Ⅰでは、ことばの障害についてある程度基礎的な学習をしたうえで、実際の言語聴覚士の仕事を見学します。

病院や福祉施設などでは成人や小児、また疾患別など、専門が分かれていることがあり、それぞれに異なった特性を持っています。臨床現場の見学を行うことにより各施設内での言語聴覚士の位置づけや役割を理解し、将来自分がどのような道に進むのかを考える機会ともなります。

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今年度は新潟リハビリテーション病院など、新潟市内3施設へ小グループにわかれて見学に行きました。

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見学後は学内で報告会を行います。

それぞれの視点で得たことを発表し、意見を出し合います。

 

写真>>1枚目新潟リハビリテーション病院、2枚目学内セミナー報告会

2008年9月12日 (金)

卒業研究(3年後期・4年前後期)

卒業研究は大学での学びの総決算とし文献を読んだり、実験をしたり、臨床の現場で活動したりしてまとめます。

卒業研究作成に際して、学生は言語聴覚学科の教員から指導を受けますが、分野により担当する教員が異なります。自分が興味ある分野の教員につき、1年半をかけて卒業研究を完成させます。

また学生は、国家試験対策、就職活動、学外実習や時には学生生活についても、担当教員に相談します。

このような少数グループでの集まりを「ゼミ」といいます。

ゼミは、同じ言語聴覚士を目指す学生同士が楽しく、またお互いに勉学を高めあう場でもあります。

ゼミによっては3年生、4年生との交流を図るため歓迎会などを行います。

 

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こちらは渡辺眞澄先生のゼミ。専門は失語症などです。
4年生は「Welcome Party」と称して新しく入った3年生を迎え、お茶会をしながら今後の学習計画などをみんなで話合いました。
最後に全員で記念写真をパチリcamera

2008年8月20日 (水)

耳鼻咽喉科学(1年後期)

耳、鼻、咽頭・喉頭(のど)、気管、食道など、それぞれがどのようにできているのか、またどのように動くのか、どういった病気があるのか、などを勉強します。

高校で「生物」を選択した学生は、身体の仕組みを習ったかもしれませんが、大学では学科ごとに重要な部位について更に細かく、詳しく学びます。
言語聴覚学科では「聞く→耳」「話す→のど、口、鼻」「考える→脳」「食べる→口、鼻、のど、気管、食道」が重要になります。

図解を多く使用し、丁寧な説明ですので高校で「生物」を選択していない学生でも学びやすい講義です。080725_151040

  写真>>内耳模型

2008年8月15日 (金)

臨床歯科医学(2年前期 前半)

わたしたちがことばを話すとき、舌や歯を使って発音をします。
また、ものを食べるときも同じく口を使います。

構音障害(発音が悪いなど)、摂食嚥下障害(食べるときにむせるなど)がある場合には言語聴覚士が検査や訓練をおこないます。
このとき、普段は口の中がどのような状態であるか、また口の中の病気にはどのようなものがあるのかを知っておく必要があります。

ちなみにみなさん、歯の数が何本あるかご存じですか?

答えは永久歯では32本、乳歯では20本です。
自分の歯は何本ありますか?

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写真>>歯の構造模型

2008年8月13日 (水)

言語聴覚障害概論(1年後期)

この講義では言語聴覚士はどのような仕事をするのか?この職業はいつからあるのか?など基本的なことを学びます。

言語聴覚士は、「話す」「聞く」「考える」「食べる」などの機能に困難を感じる人を援助しますが、その原因はさまざまです。
ここでは言語聴覚士が関わる障害や疾患などを領域ごとにわかりやすく勉強します。

大学に入学してから言語聴覚士の道に進むための最初の入り口になる科目です。

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