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2011年6月

2011年6月24日 (金)

アメリカ研修報告(その8: Toyota motor sales, USA見学)

 こんにちは。健康栄養学科3年の川瀬ですhappy01

 ロサンゼルス最終日に、最後の施設見学として、全米TOYOTAの本社となるToyota Motor sales, USAの 社員食堂へ見学に行きましたshine

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 ここのスローガンとして、「あなたの健康の道を作る」が掲げられています。視察したSOUTH CAMPUS内ではキッチン付ダイニングの食堂が2か所、プリパッケージ(梱包されている)で販売している所が1か所あるそうです。

今回はキッチン付ダイニングの食堂の一つを見学させてもらいました。身体に健康的な食事とハンバーガーのような普通の食事を出すようにしているそうです。

また、私達が視察に行った時には、ラテン系notesをテーマにグローバルフェアが行われていました。そして、全てのメニューに栄養に関する情報や原材料が書かれていました。

トヨタの社員食堂はSODEXH USAという企業に外部委託をしています。社員食堂の掲示物には、面白いアイディアが沢山あり、健康についてこんなに考えているのかと感心しました。
例えばこの掲示は・・・
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緑…Use free黄…Use carefully赤…Use sparingly(控めに)というように、ガーリックやチーズ、野菜などを信号機の色で色分けをしていて、「よりよいサラダの作り方」を、わかりやすく学ぶ事ができます。
また、各料理には栄養成分が記載されていたり、提供されている食事についての栄養成分についての本も置いてありました。

また、併設されているフィットネスセンターと連携して、食事や運動をしてポイントを貯め、ポイントが高い人には賞品が与えられるという取り組みがなされ、何をすることが健康に良いのかを考えてもらうことが目的だそうです。
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こちらでは、インターンシップ制度で研修をしていた栄養士の方の案が採用されていました。
管理栄養士にとって、総合的な健康のアドバイスをするときは、喫食者に楽しく、学びやすく、そして何かしらプラスになってほしいという気持ちが大切だと感じました。

 川瀬さん、ありがとうございましたsign01 再び栄養学科3年の羽賀ですwink

 今回アメリカ研修に行くにあたって、私たちは英語を勉強したり、自分でテーマを決めてパワーポイントでスライドを作り、英語の原稿を書いてそれを読む練習をしたりと、事前準備に時間をかけました。

とくに、プレゼンテーションでは、発表の練習を何度も行いました。正直少し大変wobblysweat01でしたが、日本で練習を重ねていった結果、アメリカではしっかり発表することができましたhappy01sign01

 これからは、この研修で得たこと大学生活に生かしていきたいと思いますsign03

 以上、アメリカ研修の報告ブログでした(^u^)

2011年6月17日 (金)

アメリカ研修報告(その7: Children hospital見学)

 こんにちは。再び健康栄養3年の山村ですhappy01

 早速、先回の続き、3月28日のロサンゼルスのChildren hospitalについてお話ししましょう。
 こちらの病院の栄養部門の責任者、ジャクソンさんから、病院内のChildren hospital cafeteria

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について案内と説明をしていただきました。

 このChildren hospital cafeteriaは、主に患者さん、患者の家族、病院の職員が利用します。入院している患者さんへの病院食も、このカフェテリアで作っているそうです。

病院食は、患者さんが医師の指示によるメニューの中から自分または両親が電話で注文します。カフェテリア内の厨房では、患者さんからの注文を受けてから、調理して配膳するまでを45分以内に行うそうです。
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注文は紙にプリントアウトされて厨房に貼られ、その紙には注文したメニューと患者さんの情報がバーコードで記載されています。
このバーコードを読み取ることで、注文したメニューが間違いなくその患者さんに届けられるシステムになっているそうです。

downwardright厨房内でカメラを向けたら、調理中ですが皆さんノリノリで撮影に応じてくれましたnote

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45分以内に患者さんの元へ食事を届けるので、料理が出来次第、どんどんナースステーションに運び、そこからナースに届けてもらいます。食事をのせるトレーも可愛らしいnote

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Children hospital cafeteriaでは、カフェテリアとしては1400~1800食+ケータリング(会議やイベント時に注文数分の食事を作る)/日に作っていて、患者さんへの病院食は350~400食/日に作っているそうです。

 長期入院の患者さんは似たようなもので飽きてくるので、普通食が食べられる場合はカフェテリアでの食事が可能だそうです。
 このChildren hospital は1968年に建てられた病院で、今年の7月に別の場所に引っ越すそうなのですが、新しい病院では患者さんの注文は、電話ではなくすべてコンピューターでメニューを選択するというシステムに統一する予定だそうです。新しい病院のシステムも見てみたいです・・・。
 たくさん気になることがありましたが、時間が限られていてあまり質問できませんでしたweep

でも、とても充実した病院見学でしたsign03

 午後からのTOYOTAの見学については、次回の川瀬さんのブログに乞うご期待 では

2011年6月10日 (金)

アメリカ研修報告(その6: Children hospital見学)

 こんにちは。健康栄養3年の山村ですhappy01

 3月28日はロサンゼルスのChildren hospitalとTOYOTAの見学でした。
 今回は、Children hospitalについてお話ししますっnote

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upwardrightChildren hospitalはその名の通り、小児の病院です。院内感染を防ぐために、入口で消毒をします。

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upwardrightみんなしっかり消毒しました。

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upwardright病院内は、子どものために遊具や可愛らしい水槽がありました。

エレベーターも各棟にキリンやクジャクなどが描かれていました。子供でも、自分の位置の把握ができるようにと可愛らしい工夫です。

その他にも、売店や、まさかのマクドナルドが病院内に入っていましたsweat01

病院内にマクドナルドsign01さすが、アメリカですねcoldsweats01(もちろん、こちらのマクドナルドは患者さんの家族や病院の職員が利用するものだと・・思われます)。

 さて、こちらの、Children hospital cafeteriaeye
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では、病院の栄養部門の責任者 マイケル・ジャクソンさん(ロサンゼルスのハリウッドにいますが、ムーンウォークはできないそうです)に説明と案内をしていただきました。
 と、いいところで、続きはまた次回にsign01 それではsign01

2011年6月 9日 (木)

健康栄養学科の授業紹介Part1!

 皆さんこんにちは。健康栄養学科教員の川上ですhappy02

 いつも突然sweat02ですが、今回は全学科で同じテーマの記事を書く、という企画の第3回目になります。今回は1年生向けに開講されている授業の紹介です。

 1年生の段階では、専門科目の授業数はそう多くはなく、時間割の多くは教養科目ですが、2年生になると、逆にほとんどが専門科目になります(卒業までに、教養科目と専門科目でそれぞれ定められた単位数を取得することが義務付けられています)。

専門科目は、いわゆる座学の授業である講義と、実験・実技等を行う実習の二種類に大きく分かれますが、本日は、1年生が最初に経験する実習科目となる解剖生理学実習について書きます。
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 この実習では、まず、自分の体組成や、体力の指標である最大酸素摂取量の測定等を通じて、自身の日常生活の食事や運動状態との関わりを理解します。

さらに動物実験なども交えて、肥満や糖尿病などの生活習慣病の発症について学びます。

その他にも、顕微鏡でヒト消化器官の組織切片を観察したり、水銀血圧計で自身の血圧を測定したりもします。
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唾液アミラーゼによるデンプン分解、ペプシンによるタンパク質分解の実験もあります。
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実習科目、ということは、ある項目の実験が終了したら、その結果をまとめて、期日までにレポートを作成・提出しなくてはなりませんsign01

「レポート作成」と聞くと、いかにも大学の授業らしい、という印象を受ける人もいるかもしれませんね。

 管理栄養士には、人体の医学的知識が必ず求められますので、その意味でも重要な科目と言えます。

 今回はこれにて。ごきげんようhappy01sign01

2011年6月 7日 (火)

アメリカ研修報告(その5:RUSD見学)

 こんにちはsign01健康栄養3年の小杉ですhappy01

 今日も、3月25日に見学させていただいた、ロサンゼルスの給食センターであるRiverside Unified School District(RUSD)についてお話しますnote

flairRUSDでは、給食時、栄養バランスが崩れないよう、子どもたちが選択するときにはスーパーバイザーと呼ばれる方々が見守っています。この取り組みによって野菜を食べる子どもたちが増加したそうです。

flairまた学校内に畑を作り、子どもたちが自分で野菜を育てて調理をするという経験を通して、身近な食べ物がどのようにしてできているのかを学んでいます(初めは「フライドポテトは知っているけど、何からできているのか知らない…」といった子どもたちが多かったそうです)。

自分の食べている物について興味を持ってもらうことは、とても大切なことだと思います。子どもたちだけでなく地区全体で食について意識が高まるし、農家の方々も助かるそうですconfident

 このような活動はRUSDの社長であるロドニー・テイラーさんが積極的に進めていて、今までに「Farm to School」を取り入れた多くの学校が国から賞をもらっているそうですsign01

 対応されている地区は低所得の方が多く暮らしているため、地区の方々に低価格で食事を提供できるよう、3億4千万円ほどの寄付を国から受けているそうですが、RUSDの積極的な活動があるからこそ受けられる寄付なのではないかと思いました。

downwardright社長のテイラーさん。今回は会えませんでした…残念sign01

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downwardrightもらったお土産。チョコレート。WOWとはテイラーさんが作ったブランド名
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次回はChildren hospitalTOYOTAの見学の様子です。お楽しみにsign03

2011年6月 3日 (金)

アメリカ研修報告(その4:RUSD見学)

 こんにちはsign01健康栄養3年の小杉ですhappy01

 今日は3月25日に見学させていただいた、ロサンゼルスのRiverside Unified School District(RUSD)についてお話します。

 RUSDは給食センターであり、この地区の赤ちゃん~高齢の方まで幅広く食事を提供しています。

5000人の従業員が働いているとても大きな施設なのですが、栄養士さんは校区で1人だけだそうです。とても驚きましたsign03大変な仕事量bearingだそうです…。

また施設はとてもきれいで、説明をしていただく際にはおいしいフルーツやマフィンをいただきながらお話を聞かせていただきましたsign03

 さて、RUSDが力を入れていること…それはsign01Farm to School」という活動です。

この地区でとれた野菜や果物を新鮮なうちに買い取り、料理にしてこの地区の方々に食べてもらう、ということだそうです。この考え方に基づいて小学校では、サラダバーという取り組みを行っているそうです。

実際に私たちも校区内の小学校を訪問し、給食の時間にお邪魔してきました。

児童たちはサラダバーかホットランチを選ぶことができ、サラダバーを選んだ場合には、サラダバーだけでタンパク質や炭水化物も摂取できるようになっています。

農家から直で届くため、おいしさ、新鮮さ、季節性を感じることができますsign03

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続きはまた次回にsign01

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