授業紹介 Feed

2020年8月19日 (水)

演習室と検査準備室を紹介します

こんにちは。

STkouhouです。

 

大学は引き続き夏休み中です。

例年ですとこの時期は、秋から始まる臨床実習Ⅱの準備のため、

3年生が自主的に学校に来て、言語障害に関する検査の練習をしています。

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検査練習は上記の写真のような演習室で行います。

検査練習では検査の手順を覚えるだけでなく、

患者さんがなるべく緊張せずに反応できるよう、

説明の方法や態度なども意識して練習します。

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学生は検査内容や症状の理解が不十分なため、

手順の細かい部分にとらわれすぎてしまうことがありますが、

それも実際に練習してみて初めて気が付くことです。

 

練習に使う検査用具は、演習室に1セットずつありますが、

お隣の検査準備室にも大量に用意してあります。

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特に言語聴覚士が最も多く実施する検査の一つである、

標準失語症検査は、2人で1セット使用できる数をそろえてあります。

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対面で行う検査用具だけでなく、

吸引の手技を練習するための人形もあります。

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学生はこの人形に吸引チューブを入れて、

痰を吸い取る手技の練習をします。

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この人形は一部取り外し可能で、口の中やのどの構造を確認しながら練習することができます。

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しかし今年はコロナ禍で構内へ入る学生数を制限しているため、

学生たちが検査練習をするのが難しい状態です。

感染流行がおさまって、学生たちが大いに練習できる日が一日も早く来るよう、

祈っています。

 

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2020年8月18日 (火)

臨床実習Ⅲ~学習課題の紹介~

こんにちは。

STkouhouです。

 

本学は現在夏休み中ですが、4年生の臨床実習Ⅲはまだ継続中です。

過去の記事で、今年の臨床実習Ⅲは、コロナ禍の影響により学内で実施していることをお伝えしました。

過去の記事はこちらこちら

 

実習中のスケジュールは下記の通りです。

9:00-14:00まで、担当教員が提示した症例のレポートを学生が作成したり、教員から学生にフィードバックを行ったりする時間です。

14:00-16:00は、学習課題の時間です。

 

ここで言う学習課題とは、症例に関する過去の国家試験問題を1問解き、選択肢一つ一つに解説を作成する課題を指します。

たとえば認知症を呈した症例に取り組んでいる場合では、

認知症に関連した過去問題が毎日1問提示されます。

学生は各自解答した上で、選択肢ごとに解説を作成していきます。

 

1日につき1問というと、すぐに終わってしまうのでは?という印象を受けるかもしれません。

確かに問題を解くだけなら、多少知識が曖昧であっても、選択問題ですから消去法によって、

すぐに正解に行きつくこともあります。

しかし解説となると、どうしてこの選択肢では正解でないのか、あるいは正解となるのか、論理的に説明できないといけません。

解説を作ることは、知識の暗記にとどまらない、より深い理解につながると考えます。

 

問題の提示はMicrosoft Formを通して実施しており、

教員は、学生の解答の正誤や作成した解説の内容だけでなく、学生が制限時間内に課題を提出できたかも確認できます。

 

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実習は現在が最終クールで、今月いっぱいで終了します。

学内での実習ということで様々な制限はありますが、学生はどの症例にも真面目に取り組み、

着実に成長がみられています。

実習終了まであと一息、頑張ってください!!

 

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2020年8月 3日 (月)

2020年度前期定期試験が始まりました

こんにちは。

STkouhouです。

 

本学では先週7/30から今週の8/5まで、

前期授業の定期試験が行われています。

 

例年ですと、教員の研究室がある研究棟のコピー室は、

教員が試験問題を印刷するため、学生は立ち入り禁止となります。

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しかし今年はもともと構内に学生がいませんし、

試験問題はweb上で行うので印刷の必要もありません。

いつもとはちょっと違う試験期間です。

 

定期試験は、以前ご紹介したMicorosoft Teamsと、Micorosoft Formsを利用して、

実施する場合が多いようです。

下記はMicrosoft Formsで作成した問題です(画像は一部加工してあります)。

 

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定期試験が終われば楽しい夏休み…ですが、

今年は夏を楽しみにくい状況ですね。

束の間ですが、感染に注意しながらリフレッシュしていただき、

また後期に元気な顔を見せてもらいたいなと思います。

そして学生の皆さんに実際にお会いできる機会が少しでも増えるよう、祈っております!

 

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2020年7月30日 (木)

臨床実習Ⅲ継続中です!

こんにちは。STkouhouです。

 

以前の記事で、今年度の4年生の臨床実習Ⅲは、学内で行っていることをご紹介しました。

臨床実習Ⅲは8週間ありますので、現在は実習の真っただ中にあります。

 

今回は吉岡豊准教授が担当中の、グループ3の実習風景をご紹介します。

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吉岡先生の紹介はこちら

 

以前の記事でもご紹介しましたが、

今回の臨床実習は基本的に、Teamsというweb会議ツールを使用して行われます。

しかし本日の実習では、学生たちは久々に登校し、

吉岡先生の臨床を別室から見学して評価を行いました。

※学生たちは教員の許可を得て特別に入構しています。

 

久しぶりに会う同級生同士ですが、

ソーシャルディスタンスを保って着席します。 

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最初に吉岡先生から、短いレクチャーを受けます。

対面授業も久しぶりですね。

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いよいよ隣の言語発達支援センターで、吉岡先生の臨床が始まりました。

学生たちはモニターで臨床の様子を観察します。

※プライバシー保護のため、患児の顔は加工してあります。

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モニターごしに吉岡先生の働きかけや、

それに対する患児の反応も、細かく観察することができます。

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今回の臨床実習では、各教員が提示した症例に対し、

学生は評価・リハビリテーション計画の立案を行います。

症例提示の方法は、このように実際の臨床場面を見学させるなど、

各教員が工夫して行っています。

 

学内臨床実習は、施設で行う臨床実習に比べると制約が多いですが、

学生にはできるだけ多くのことを学習できるよう、

教員たちは奮闘しております!

早くコロナ禍がおさまりますように。

  

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2020年7月24日 (金)

高次脳機能障害学演習2020

こんにちは。STkouhouです。

 

今回は本学科3年生時に履修する「高次脳機能障害学演習」をご紹介します。

 

この演習では、記憶,注意,計算,思考,判断,学習といった高次脳機能を評価する方法を学びます。

担当教員は、今村徹教授です!

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今村先生の紹介はこちら

 

この演習科目は、教員が講義を行う「高次脳機能障害学」とセットになっています。

「高次脳機能障害学」では学生は講義を受ける立場であるのに対し、

「高次脳機能障害学演習」では、学生側が他の学生や教員に対し、講義を行う立場になります。

 

学生たちは講義する立場になるのですから、生半可な知識ではできません。

学生は複数人のグループにわかれ、担当する障害やその障害を評価する検査について、徹底的に学習し、講義の準備をします。

資料を準備するだけでなく、時にオリジナルの動画を作成して、

自分たちの講義をわかりやすくする工夫を行います。

 

今回、記憶の障害についてを講義を行うグループの、準備風景を取材しました。

※学生たちは教員の許可を得て特別に入構しています。

 

こちらは詳細な脳画像が豊富なサイトを利用して、講義内容をまとめていました。

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こちらは記憶の検査の実施方法を、動画撮影するようです。

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動画を観る側がわかりやすいよう、

検査者役と被験者役の学生は、ぞれぞれ手作りの大きな名札をつけることにしました。

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この記憶の検査では、被験者が所定の封筒を持って、

指示された道順通りに部屋の中を歩き、所定の場所に封筒を置くことが求められます。

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教室を検査室にみたてて机や椅子を移動させて、

道順を作ろうとしています。

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撮影前に台本を再チェック!

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久しぶりに学生たちの活き活きとした声を聞き、

大変新鮮な気持ちになりました。

やはり大学は学生が主役の場所ですね!!

一日も早く、学生の声があふれる日常が戻ってほしいものです。
 
 

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2020年7月14日 (火)

国家試験過去問題集2020

こんにちは。STkouhouです。

 

本学科の学生が目指す職業、言語聴覚士は、

国家資格です。

そのため、年1回だけ実施される国家試験に合格しなければなりません。

国家試験に受からなければ、病院などの就職先の内定自体、

取り消されてしまう場合があります。

そのため本学科は、国家試験合格に向けて様々な取り組みをしております。 

 

その一つが、国家試験の過去問題の分析です。

本学科では国家試験の問題を科目ごと、正答率ごとに編集した問題集を作成し、

この時期に学生に配布しております。

 

しかし今年はコロナ禍の影響で、学生が一堂に集まって過去問題集を受け取ることが難しくなりました。

そこで今年度は、過去問題集を各学生の自宅へ郵送することになりました。

 

過去問題集はレターパックに入れて郵送します。

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過去問題集を1人で2冊希望した学生もいます。

2冊のうち1冊は、必要箇所を切り取ってノートに貼ったりして利用するようです。 

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大学に来ることができず、国家試験の勉強が不安な学生もいると思いますが、

この過去問題集が少しでも学生の助けとなるよう、祈っております。 

 

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2020年7月 8日 (水)

今年度の臨床実習Ⅲをご紹介します

こんにちは。STkouhouです。

 

本学科では例年4年生時の5月から7月の時期に、

学外の施設で8週間の臨床実習を行います。

学外の施設は、県内・県外両方を含み、

施設の種類も救急病院やリハビリテーション専門病院など多岐に渡ります。

基本的には1施設に1人の学生が配属されます。

 

今年度の実習ですが、外部から来る学生を施設内に入れるのはコロナ対策上難しい場合が多く、

全面的に中止となってしまいました。

しかし臨床実習は重要なカリキュラムの一つですので、何らかの形で実施する必要があります。 

 

そこで今年度は、臨床実習を学内で行うこととなりました。

複数の教員がバイザーとなり、2週間ずつ学生を指導します。

学生は教員が提示した模擬症例に対する評価・リハビリテーションを考え、

レポートを作成し、最終的に症例報告書を提出します。

 

学内実習は他の授業と同じく、

Microsoft のソフト、Teamsで行います。

症例に関するテキスト情報や動画、検査結果などは、Teams上の共有ファイルで提示します。

教員は必要に応じて、Teamsを通して面談を行い、指導をします。

Teams上で課題の提出や添削も可能です。 

 

Teamsの課題提出を確認する画面。各学生の提出時間も確認できます。

(学生の氏名の部分は画像を加工してあります)

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学生たちは9:00-14:00まで症例に取り組み、

14:00-16:00は症例に関する問題を解いて内容をまとめます。 

合間に教員からの指導を受けます。

 

模擬症例に比べると、実習先で生の患者さんにお会いする方が何倍も勉強になるのは百も承知ですが、
少しでも言語聴覚士としての技量を養成できるよう、各教員は試行錯誤しながら指導しております。

 

学生たちにとっても、臨床実習がこのような形式になってしまい、戸惑うことも多いと思いますが、皆一生懸命取り組んでいます!

 

実習は6月の末から始まり、8月末までかかります。

実習はまだ始まったばかり。皆さん頑張っていきましょう!! 

 

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2020年6月 9日 (火)

Web上で開講!言語聴覚障害学基礎特論

こんにちは。STkouhouです。

 

本学では4年生の前期に学外の臨床実習に行く前に、

「言語聴覚障害基礎特論」という講義を履修し、試験に合格することを求めています。

 

この講義は例年春に集中講義として開講されます。

約10日間の開講中、学生は失語症や摂食・嚥下障害などの専門科目の他、

解剖生理や社会保障制度など基礎科目も学びます。

すべて臨床実習に必要な科目であり、学科の複数の教員が講義します。

 

しかし今年はコロナの影響で、特論の講義も含め、すべての授業はWeb上で行われることになりました。

Web授業の型式には、双方向型(授業の動画をリアルタイムで視聴する方法)とオンデマンド型(あらかじめ録画された動画を再生して視聴する方法)がありますが、

今回の特論の授業はすべて、オンデマンド型で行いました。

 

そして動画を視聴した翌日には、担当教官による質疑応答の時間を設けました。

質疑応答ももちろんWeb上で行いました。

写真は今村徹教授による、臨床神経学に関する質疑応答の様子です

(学生のアイコンはぼかしてあります)。

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今村先生の紹介はこちら

 

本学のWeb授業は、Teamsというマイクロソフト社のシステムを使用しています。

Teamsには学外の人がシステムに侵入しにくい利点があります。

また、Micorosoft formsというツールを用いて、試験もWeb上で行うことができました。

 

授業も試験も、Web上で行うのは初めてでしたが、

大きなトラブルもなく終了し安心しました。

学生のアンケート結果をみますと、オンデマンドの授業形式は、

動画を繰り返し視聴したり、聞き逃したところを巻き戻して視聴したりできるので、

概ね好評だったようです。

 

今後も本学科のWeb授業での取り組みをご紹介していきます!

 

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2020年6月 1日 (月)

新入生対象 学科オリエンテーション

こんにちは。STkouhouです。

 

コロナ禍はようやく少し落ち着いてきましたが、

本学は前期いっぱいまで、授業はすべてオンラインで行う予定です。

学生の構内への立ち入りも、まだ制限があります。

 

1年生はせっかく大学に入学したのに、

同級生や教員と直接会うことが難しい状態で、

不安を抱えがちな日々ではないかと思います。

 

例年ですと、本学の1年生は、入学後すぐに基礎ゼミという活動があります。

このゼミは各教員に4-5人の学生が配属され、毎週皆で集まる機会があり、

担当教員は学校生活について、いつでも相談に乗る体制になっています。

 

昨年の入学時に、1年生の皆さんが基礎ゼミに配属されたときの様子 

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今年度は基礎ゼミの活動も、オンラインで行っている状態です。

 

また、例年ですと入学後は、1年生向けの学科オリエンテーションがあり、

同級生や学科の全教員と顔を合わせ、自己紹介を行う機会もありました。

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今年度は1年生向けの学科オリエンテーションも、Web上で開催することになりました!

 

言語聴覚学科の13人の教員+1人の事務職員が全員勢揃いし、
一人一人カメラに向かって挨拶を行いました。

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その後履修の注意や、生活上の諸注意などの説明、今後の実習についての説明などが、

各担当教員から行われました。

 

Web上という制限はありましたが、学科の全教員、全1年生が集合したことで、

学年の一体感のようなものを、学生の皆さんに少し感じていただけたでしょうか?

 

今年度は学生、特に1年生にとって厳しい環境となっていますが、

教員全員、全力でサポートしていきます!

 

上記の基礎ゼミの活動はまた後日、詳しくご紹介しますのでお楽しみに!!

 

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2020年5月22日 (金)

Web授業の準備~動画撮影のシーンをご紹介します②~

こんにちは。STkouhouです。

 

前回から、Web配信用に、演習講義の動画を作成する様子をご紹介しています。

今回は、3年生の演習科目、『聴覚障害Ⅲ演習』の撮影の様子です。

担当は、吉岡豊准教授です。

 

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今回の動画では、耳型採取を撮影します。

耳型採取とは、やわらかい粘土状の型取り用剤を耳穴に注ぎ込んで固めて、個人の耳の形を型採りする行為です。

聴覚障害がある方が、個人の耳の形に合わせた補聴器や耳栓(イヤモールド)を作る際に行われます。

耳型採取の前には耳鼻科医の診察があります。

 

耳型採取の業務を行っている言語聴覚士は多くないですが、

聴覚障害の臨床に携わるためには、身に着けておきたい事項です。 

 

撮影スタート!

まずは使用する器具や型取り剤について説明です。

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型取り剤を準備します。

適切に扱わないと、型を採る前に固くなってしまったり、

柔らかすぎて固まらなかったりしますので、注意が必要です。

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耳穴に異常がないか確認して…

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型取り剤を注入していきます!

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型採り剤が固まったら、慎重に取り外します。

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無事に取れました!(耳型中央の白い部分は、鼓膜を保護するためのスポンジです) 

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演習が実際にできないのはつらいところですが、

動画は繰り返し見て学習できるという利点もあります。

Web授業は対面と比べ不自由な点もありますが、

Web授業ならではの特色を活かして、学生の学びを支援していきたいと思います。

 

本学科のWeb授業の取り組みは、今後も紹介していきます!

 

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