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2012年3月

2012年3月30日 (金)

北区の給食食材生産者の方の話を聴いて

 こんにちはsign01 健康栄養学科3年の番場ですhappy01

 私たち教職(栄養教諭)履修コースの3年生は、2月3日に新潟市北区役所へ行き、給食食材生産者の方のお話を聴いてきました。これは、将来栄養教諭として学校給食で地場産物を使用するにあたり、生産者側の視点について知るためです。

当日は『JAあいちゃんのふれあい市』の会員の皆様やその他の北区生産者の皆様北区JAの方北区農業支援センターの方に集まっていただきました。

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 JAあいちゃんのふれあい市って何?って思う方もいらっしゃると思うので簡単に紹介します。

 平成4年5月、女性20名で始めた農産物の直売所です。JA豊栄、新潟市北区農業支援センター、豊栄商工会等と協力しながら、消費者との信頼関係を常に意識し、野菜の対面販売等を実施しています。また、学校給食への地場産農産物活用にも積極的に協力しています。

 JAふれあい市の方とその他の生産者の方は学校への食材の納品の方法が異なります。

ふれあい市の会員以外の生産者はJAまたはJAから八百屋さんを介して納品をしますが、ふれあい市の会員はJAから納品の指示を受けるとその学校まで自分たちで行って納品します。これは誰が生産したかがを児童生徒にわかってもらうためだそうです。

 ふれあい市の会員の方に話を聴いたところ、野菜の土を落としたり虫がついてないか調べたりなど、給食に出すための手間がかかることや、大きさを均一にしなければならないなどの苦労があることを知りました。

 学校に納品する苦労はまだほかにもたくさんあるのですが、「給食便りに『今日のじゃがいもは○○さんが作りました。』と書いてあると、励みになるし、家族の話題にもなってうれしい」という話も聴くことができました。

 栄養士は生産者の気持ちを理解し、それを伝える努力をしなければいけないのだと感じました。私は、今まで子どもにばかり視点がいっていて生産者に向けることがなかったということに気付かされました。

 今回、新潟市北区農業支援センターの方からこのような場を設けていただいて生産者の気持ちを考えながら地場産食材を使用するにはどうしたらよいか考えることができよかったです。

 当日は雪snowがひどかったにもかかわらず、私たちのために話をしていただいて本当に感謝ですsign03 生産者の皆様、JAの方、場所を提供し私たちと生産者の仲介となっていただいた北区役所の担当者の皆様、ありがとうございました。

(新潟市北区農業支援センターの詳細についてはこちらです)

2012年3月23日 (金)

2012北区「食と農のつどい」での発表(その2)

 こんにちはsign01 健康栄養学科3年の松岡ですwink

 前回に引き続き、北区の「食と農のつどい」での発表について報告します。
 私達、健康栄養学科3年生は、新潟医療福祉大学と北区との食の連携について、木崎小学校での取り組み事例を発表しました。
以下、発表の様子ですeye
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upwardrightこちらは、昨年の11月13日に全学年の親子を対象に行われたPTAオープンスクールでの親子クッキングについて発表しているところです。

親子クッキングでは米粉を使ったピザやフルーツポンチを作りましたが、児童達は好きな大きさでピザ生地を作ったり、自由にトッピングをしたりとても楽しそうでした。米粉を使ったピザは、もちもちとした食感でとってもおいしかったです。

 私達の発表を心配そうsweat01に見守る串田先生eye
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 発表後には、地域の方や県の職員の方などから、地場産の野菜を使ってほしいことや米粉の普及について、また私達の取り組みに対して貴重なご意見や励ましの言葉を頂きました。

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 そして最後には、福引(特産品の大抽選会)が行われましたsign01

福引の商品として、北区で収穫した地場産の葉物野菜やいちご、地場野菜から作った漬け物やトマトジャムなどがたくさんありました。ちなみに、発表を聞きにきてくれた同級生の諸橋さんはなんとsign01コシヒカリ10kgが当たりましたhappy02sign03

 今回の発表を通して、北区の方とたくさん意見を交換することができ、良い経験ができました。今後、このような機会があったら、是非、参加したいと思いました。

ありがとうございましたsign01

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2012年3月16日 (金)

2012北区「食と農のつどい」での発表(その1)

 こんにちはsign01
 健康栄養学科3年の松岡ですhappy01 今回は、2月11日に新潟市北区の豊栄地区公民館で行われた「食と農のつどい」について報告します。

 「食と農のつどい」とは、安全で安心した食料生産体制と豊かな自然環境を後世に引き継いでいくため、生産者と消費者が「食と農」を共通の課題として考え、相互理解を深めることにより、「生き生きとした地域農業」「潤いのある地域社会」を実現することを目的として、北区農業振興協議会の主催で毎年実施されているイベントです。

 北区に所在する本学からも、健康栄養学科助手の串田修先生と私達3年生が新潟市や北区との食の連携について、取り組み事例を発表させていただきましたgoodsign01 
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こちらは串田先生の発表の様子ですeye
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 串田先生は、新潟市と連携して実施した「働き盛り世代の野菜摂取量増加を目的とした企業給食での介入研究」に関する内容について発表されました。

これから卒論に取り組む私達にとって大変参考になりました。

今回はここまで。
次回、私達の発表の様子を伝えます。お楽しみにsign01

2012年3月 9日 (金)

特別講義-現場で活躍されている栄養教諭のお話を聴いて-(その2)

 こんにちはsign01 健康栄養学科3年の山崎ですhappy01
 前回に引き続き、新潟市立大形小学校の栄養教諭 上杉玲子先生の特別講義について報告したいと思います。

前回は、大形小学校での取り組みについてお話させていただきましたが、今回は実際に私達に対し、先生から模擬授業をしていただいた様子を報告しますwink

上杉先生downwardleft 
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笑顔が素敵ですsign01 
ちなみにこのTシャツは上杉先生がつくられたもので、体験活動や授業の時はこのTシャツを着ていくそうです。他にも種類があるとか・・・

今回の授業は「環境にやさしい食生活をしよう」
地産地消について参加した学生で話し合いました。

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みんな真剣に考えていますthink

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「地産地消」「フードマイレージ」、よく聞く言葉ですが、いざ説明するとなると難しい・・・
先生は私達がさらに具体的に考え、答えることができるように質問されていましたsign01

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「地産地消がなぜいいのか?」「自分にできることは何か?」深く考える良い機会となりました。

 上杉先生のお話を聴いて、様々な活動にどんどん積極的に取り組んでいくことが大切だと感じましたsign01

 上杉先生からは、大形小学校の子ども達への愛情がひしひしと伝わってきました。それが原動力となってよりよい食育に結びついているのだと感じました。

 上杉先生、貴重なお話をどうもありがとうございましたsign01

2012年3月 2日 (金)

特別講義-現場で活躍されている栄養教諭のお話を聴いて-(その1)

 こんにちは。健康栄養学科3年の山崎ですhappy01
 今回は、栄養教諭を目指す私達の授業の一環として2月1日に行われた新潟市立大形小学校の栄養教諭 上杉玲子先生の特別講義について報告したいと思います。

 上杉先生は、学校給食に地元の野菜を取り入れることに熱心に取り組んでおり、農林水産省から地産地消の仕事人という認定も受けていらっしゃいます。

今回の特別講義では、学校・家庭・地域における食育について、学校現場から見た食育のあり方や学校給食における地産地消の現状と課題、食の授業の様子等についてお話いただきましたdownwardleft
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 最初に、大形小学校の食育の取組みをスライドで見せていただきましたsign01 
 スライドには、体験活動や授業の様子、給食を作る調理師さんの姿などの写真がたくさん載っていました。

ほとんど上杉先生が撮影したものだそうで、どの写真もベストショットで子ども達のキラキラした笑顔が写っていましたsign01

残念ながらその写真はお見せできませんが、お話してくださった内容を少し紹介したいと思います。

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 体験活動の事例では、子ども達が大形の特産物であるじゃがいもを掘る体験をしている姿が写っていました。子ども達は皆、生き生きとした表情で一生懸命じゃがいもを掘っていました。

体験活動には保護者の方も見に来るそうです。上杉先生は授業や給食の時だけでなく、体験活動にも同行し、子ども達の様子を見て授業に役立てているそうです。

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 授業では、学級担任の先生と連携して行う T T (チームティーチング)の様子が写っていました。

体験したことを授業に関連させることで、体験活動だけでは気付かなかった生産者の想いに気付かせ、感謝の気持ちや郷土愛を育むことに繋げているそうです。

また、子ども達が保護者に生産者の想いを伝えるためにカードに書きこむ作業を加えることで、より深く考えさせているようです。さらに、おたよりに児童や生産者のコメントを載せて保護者にも理解を広めているそうです。

最後に給食の調理作業。大形小学校では、食育において「生きた教材」となる給食を、大形地域で採れる最高の食材で作ることを心がけているそうです。

とんかつや海老フライもひとつひとつ手作りをしているそうです。お好み焼きやチョコレート菓子まで給食で作っているというから驚きですsign01

こうして調理師さんが心をこめて作った給食を、子ども達は本当においしそうに食べていましたsign01

 今回はここまで。次回、実際の模擬授業の様子をお伝えいたします。お楽しみにsign03

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